設立の経緯と趣意

設立の経緯と趣意

創業者

創業者

林レオロジー記念財団はレオン自動機株式会社の創業者である林虎彦ご夫妻が私財を投じて、平成25年4月1日に設立されました。

林虎彦は和菓子・パンの職人時代に日本の伝統文化の結晶とも言える「和菓子」を文化として後世に伝えるためには、作業が夜中から始まる職人の過重労働をなくすため、包あん作業を「機械化しなしなければならない」と考え、近代科学の世界に挑戦しました。
それは近代科学レオロジーとの初めての出会いであり、当時「レオロジー」は世界的にも未完成の学問であったため、独学でこの未知の科学に挑み、悪戦苦闘の生活を長きにわたり強いられる結果となりました。

そして、数え切れない試行錯誤の中で「自動包あん機」を完成させました。
当時世界でも珍しい「レオロジーの応用工学論」を展開し、後日欧米のレオロジストと交流し、ドイツ・アメリカの学会からも招聘され「レオロジー工学の実際」等について講演し、学者としての名誉を確立しました。

「レオロジーの応用工学」は、多くの食品機械の開発を生み世界の食文化を守る最先端の技術として、全世界に普及し現在に至っております。
林氏は「食」を通じ、人々の心は一つになれると考え、

  • 食のあるところ 団らん在り
  • 慰めの食事を前に 争いは起きない
  • 子供の頃の味や記憶は望郷である
  • 誰もが心穏やかな世界に遊べる

と述べており、食文化をいつくしみ、育むことは、人々の心に豊かさを、ひいては「世界に恒久的な平和をもたらす」と語っております。自分に続く「食品レオロジーの応用工学」を志す者を育てたく、本財団を設立しました。

林レオロジー記念財団の特色は、援助が食品レオロジーの研究のみでなく、その食品生産技術の開発、更に世界の食文化を継承する活動の支援等、人類の食品産業全体の発展に貢献することであります。

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